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2011 JリーグDiv.1 第9節

5/7 土 19:03 ベガルタ仙台 キンチョウスタジアム △ 1-1

(ACLアレマ戦からの続き)清武はまだしも乾は相当疲れてたよなぁこの試合。
#乾はコンディションの度合いが運動量より先にトラップミスでわかる。
もちろん仙台の「乾封じ」が相当うまかったのもあるけど、それでもコンディションのいい乾ならもう少しうまく抜けてたとは思う。
清武はアップ中のミニゲームで交錯したときに痛んだときはどうなることかと思ったけど・・・無事に戻ってくれて何より。乾ほどはコンディションに左右されないプレーのできる選手のようだけど、怪我だけが心配。

もちろん乾・清武以外にもほとんどの選手が疲労やら気候の違い(寒→暑→寒の変化って一番体調崩しやすいよね)やらでコンディションもよくはなかったろうけど、こと失点シーンに関してはコンディションまったく関係ないよね。あれは絶対防げた、やっちゃいかん失点。バウンドを読みきれなかった丸も折り返させた中後も不味かったが、何より茂庭・大海の対応(というか対応しなかったこと)が最悪。ジンヒョンも中途半端だった。

それまではセレッソが押してる時間も結構あったのだけど、失点以降は完全に仙台のペース。ボールを持っているときも「もたされている感」満載で、まったく点が入る気がしなくて、本気でヤバいなーと思ってた。
ただ、幸運もあったとはいえなんとか1失点で我慢できていたので、「もしかしてもしかしたら」の展開はあり得ると思ってもいた。んで、その展開を呼び込むためには絶対塁を入れなければ・・・と思っていたところに塁と龍投入。個人的には塁を生かすためにはアーリークロスが必須で、その為にも高橋(兄)に代えてシャケでは・・・と思っていたのだけど、この日に関してはクルピの勘の方が上だった。流石だぜクルピ(何様)

丸橋のアーリークロス(ほらね!)を塁が落とし、龍からのワンツーをワンバウンドからボレーシュート!と書くと、まるで西澤さんの再来のようにも思えるがw 実はそれほど華麗な流れではなかったw ただ色んな意味で塁らしいゴールでもある。
ついでに言うとちょうど1年前、2010年5月の仙台戦でも途中投入の塁のアシストから同点に追いついてる。多分、仙台サポの中で「小松塁」という名前は完全にロックオンされたのではないかとw
ともあれ、3連勝中の仙台をギリギリとはいえ「止めた」。ただし「リーグ戦未勝利継続中」。どちらも真実。


それにしてもこの試合、前後半を通じてボランチがすこぶる酷かった。失点自体は中後のせいというわけではないが(繰り返すけどあの失点は茂庭・大海・ジンヒョンのところで確実に防げていたはず)もっと失点していてもおかしくはないぐらいの出来。
特に中後は、いい選手であるとは思うのだけど、どうも「セレッソが求めるボランチの守備」が出来てないなぁ・・・と思っていたら(以下ACL山東戦へ)





「試合後に岡山一成(元セレッソ、元仙台)からのメッセージビデオが流れる」という話は実は試合前から小耳に挟んではいたのだけど、あそこで塁が追いついてなかったらものすっごく微妙な空気だったんだろうなと(苦笑)



(私信:例によって動画お借りしますよ)
ちょっと聞こえづらいんだけど、多分J再開初戦の川崎戦で流れたメッセージと似たような内容だろうと推測。
ヘンな言い方になるけど、このような状況の中で、仙台にとって再開後最初のアウェイが川崎、次のアウェイがセレッソと、「岡山一成にとって縁のある2チーム」が続いたことはどこか運命的に思える。
#次のアウェイは山形戦だけど、どうするんだろう?

正直、ベガルタ仙台というチームが好きか嫌いかって聞かれると、やや嫌いな方に天秤傾く。08年も09年も「お前らさえいなければ!」と思わずにはいられないw
だけどベガルタは、Jリーグに絶対に必要なチームだ。もちろん必要ないチームなんてひとつもないけど、「地域密着」というJリーグの基本理念をもっとも具現化できているチームのひとつとして、チームのあるべき姿を見せてくれている。
そういうチームだからこそ、被災地にとっての希望の星となれる。

この試合を通じて、ベガルタの選手からは本当に「魂」を感じた。ただ、これから先、その「魂」をもってしても苦戦する試合が必ず出てくると思う。いくら気持ちが前へ、前へと向かっていても、いやむしろそういうときほど、自分でも気付かないような疲労が少しずつ蓄積していく。特に今年は最終戦まで中段期間なしで突っ走らなければならないから、その疲労を回復させる時間をとることがなかなか難しい。

それでも、本当にしんどくなったとき、その「魂」でもって必ず乗り越えることができるはず。今のように快進撃を続けているときより、むしろそういう苦しい状況で踏ん張る姿こそが、きっと多くの人に希望を与える。

10月のアウェイ戦、出来れば行きたいと思っているのだけど、そのときベガルタというチームは、仙台という街は、いったいどんな風になっているだろう。そのときもきっとセレッソは苦戦すると思うけど(苦笑)少なくとも彼らの「魂」に恥じない試合が出来ればいいな、と思う。

by exbaum | 2011-05-12 03:30 |