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悔しいよ。

さて、ずーーーーーっとここを更新しない(できない)まま今日まで来てしまったわけですが。
正直このままこっそり沈めとこうかとすら思っていたわけですがw
今日のこの気持ちだけは書いておこうと思う。


私もまぁそこそこは長く生きているわけで、生きていればとても残念な形での人との別れも1度や2度は経験してるわけで、特に私の場合は「極めて近しい肉親」と割と早い段階でお別れしているので、時としてそういうことは起こるもんだ、ということは、頭ではなく肌で感じていたことではあるのですが。

ただね、いままでの別れは、悲しかったり淋しかったり残念だったりしたものだけど、今回の別れで感じたことはそのいずれでもなかった。


真っ先に思ったことは「悔しい」だった。


もちろん遠くに行ってしまっていい人なんて一人もいないはずだけど、それにしたってなんでよりによって彼なんだよ。しかもなんでよりによって「今」なんだよ。なんでこんな急なんだよ。

もうあちこちで語り尽くされているだろうからいちいち貼らないけど、去年の最終節での挨拶。
もちろん私も後からようつべで見た程度だけど、でも、あれほど彼の人柄がわかるスピーチはそうないなと。サッカーが好きで、どこを切ってもサッカーしか出てこないようなサッカー小僧で、しかも年を経れば経るほど彼の中の「サッカーが好きだ」という思いが純化されていく、純正のサッカー馬鹿。

もともと彼のことは他サポながら好きな選手のひとりだった(もちろん対戦するときは敵)。ちょっとネタ的な意味も含めてだけどw それがあのスピーチを見て、なんていうか、「すげーな、こいつ」って感心させられたし、こうなったら本人が納得いくところまで「馬鹿」のまま突き進んでいけばいい、その姿を見せ続けてほしい、心からそう思うぐらい大好きになった。


そんな選手が、新たなる一歩を踏み出して、ようやくその道程が見え始めた今、なんでこの世界から「彼」を奪うんだろうか。なんの嫌がらせだよ、サッカーの神様とやら。


絶対に生還してくれると信じてた。何週間か、何ヶ月かして退院した後、松本山雅のホームゲームに姿を現して「どうも、死にかけた松田です!」なんて挨拶して笑いをとってくれるもんだと思ってた。そんでその後は、復帰を目指してまたトレーニングに励むんだと、そういう未来がくるものだと。


もう「こちら側」で彼のプレーを見れないんだと思うと、悔しいよ。
悔しくて悔しくてたまらんよ。
つっても、どうせあっちでもサッカーばっかりやってるんだろうけどさ。



松田直樹。


「お疲れさま」とか「安らかにお眠りください」とか、言わんぞ私は。
だって疲れてなんかないやろ?安らかに眠ってたくなんかないやろ?サッカーしたいんやろ?
だったら、こんな理不尽な別れを強要した神なり悪魔なり閻魔なり、誰でもいいから挨拶代わりのスライディングタックルのひとつもぶちかましたれ。
それであっちから一発退場くらったら、それこそ大手を振って戻って来いや。





ところで、松田。

2005年の33節のこと、いまだに忘れてないぞ私は。
セレッソから「優勝」を奪ったのは、本当は今野じゃなくて松田だったんだって今でも思ってる。
あのときの気迫溢れるガッツポーズほど、憎たらしくて、カッコいいものはなかった。
「このぐらいの気持ちでプレーできるチームにならない限り、優勝なんて無理なんだぞ」
そういうことを松田が身をもって教えてくれたんだ、と今は納得してる。

あのときの借りを、いつか返したいと思ってた。出来れば倍返しぐらいで。
けど、直接返すことはどうやら出来なくなってしまったらしい。
なので、ちょっとそこら辺で見ててよ。あの日松田が現実の厳しさってもんを叩きつけてくれたチームが、よたつきながら踏ん張っている姿を。Fマリや山雅を見守るついで程度でいいから。

で、もし、もしもだよ、セレッソがアジアのチャンピオンになれて、横国(そのときはトヨタカップだからこの名前w)でアジア代表として戦える日がきたら。あの大きなスタジアムのどっかで拍手を送ってよ。
「おまえら、ここまでくんのに何年かかってんだよ!おせーよ!」って笑いながら。

・・・いや、見てるだけじゃなくて、こっそりDFラインに入っちゃえw
むしろチャンスが来たらがんがん上がったれw

by exbaum | 2011-08-05 02:44 |